木の器を買う前に−読んでください
本物だから、わずかに歪むことも
当工房では、材料の乾燥に念を入れており、出荷時にも点検してできる限り歪みのない商品をお届けしています。しかし、お使いになる環境次第で、わずかに歪みを生じてくる場合もあります。少なからず季節や気候による変動があります。
杢目があるほど、木材の内部応力が複雑になり、加工後に徐々に歪みを生む場合があります。つき板は板を合わせることで歪みを防ぎますが、無垢材という本物であるからこそ歪みの宿命があるわけです。
木は本来不均質な素材であり、高い精度が保証されるものではありません。こうした性質は、「呼吸する素材」という長所でもあるわけで、ぜひご理解していただき、寛容であっていただきたいと願います。どうしても歪みが気になる方は、漆を塗布したものをおすすめします。
調整のため発送が遅れる場合も
茶筒などのふたものは、本体とふたの合わせに再調整が必要な場合があり、発送が遅れる場合もあります。その旨はメールで連絡いたします。また茶筒のふたがきつくなった場合は再々調整いたします。
アクは心配いりません
商品は、簡単な和紙箱入りでお届けしますが、箱内部に木の色がごくわずか付着している場合があります。これは木のアクです。欅などの一部の材料は、加工後しばらくアクがでることがあり、時折綿布などで磨く必要があります。アクそのものは害になりません。
お使いの際の注意
- 強い日差しに当ててはいけません。西日は厳禁です。
- 炎天下の車内に放置しないでください。
- エアコンの吹き出し口近くにおいてはいけません。
- 茶筒の中に強力乾燥剤を入れると本体が歪む恐れがあります。
- 水に濡らしたらすぐに拭き取ります。磨くためにお茶で濡らしても構いませんがすぐ拭き取ることが肝要です。茶筒の中を濡れふきんで拭く程度はOKです。また、荏油仕上げなら少々の水は大丈夫です )