伝統芸術の下支え
南砺市福野浦町の山車の高欄。
模様の細工は彫物の手仕事
木地師は一千数百年脈々と受け継がれてきた生業です。椀や盆、茶道具などの日用品や趣味の品を作るだけが仕事ではありません。日本の伝統を下支えする使命があると考えます。田中ロクロ工芸では、文化財の補修の手伝いもしております。2004年初冬には、彫刻家から依頼を受け、富山県南砺市福野の浦町に伝わる曳山の部品を挽きました。高欄と呼ばれる部分で、彫刻家が細かい仕上げをします。補修前は虫食いがひどいため、全く同じものを挽くのです。また、2004年にはお寺の香炉の下木地も挽きました。(続く)
欅材で擬宝珠を挽く。
注文図面に合わせながら最後は勘