急須台−アールの洗練と平面

急須台

急須台−アールの洗練と平面

急須台の模式図

銘木の器を最も手軽に味わっていただけるものとして、急須台があります。急須台というジャンルを設けていますが、実際は何を置いても飾ってもよい台座です。茶碗でも酒杯でも花瓶でも、自由な発想で使っていただけると思います。極端にいえば銘木の標本として手許においていただいても結構です。

オリジナルのかたち

急須台

この急須台のかたちは当工房オリジナルです。私自身が急須を収集をしているうちに、あらゆる急須を置ける台を思案し、挽くようになりました。大きい急須でも縁に引っかからないように底を浅くし、側面はシンプルな輪郭ですが、すきのないカーブにしました。

杢を映す平面を重視

急須台

銘木の杢を映し出す内側底面を平滑に美しく仕上げることにも重点を置いています。面に溝をつけたり段差をつけたデザインではせっかくの材面が狭くなってしまいます。さらに、中央部の厚みを十分に確保して、板としての厚みを感じられるようにしています。銘木アクセサリーなどの小物では味わえない、木の趣を掌で触れ感じていただける最小限の面積が、この急須台です。

急須台に使う材は、端材ではありますが、極上の杢目のものや希少価値のあるものを選んでおりますので、鑑賞だけでも十分愉しめるものかと思います。

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